【ゼミ活動】4月12日(火) 平和構築の意義

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 長谷川教授は、「平和の概念」がブートロス・ガリの遺産として、三つの面で深化していると説明された。第1には、紛争の予防や再発を防止するためには、紛争後の国や地域の人々が身の安全の確保のみならず、ポールコリエー教授がのちに指摘するように、人間らしい生活を営む事ができる為に建設的な事業や雇用を創出する重要性である。第2点としては、紛争多発国や地域において民主主義を奨励していくにあたって、歴史的な背景、社会習慣そして統治文化を尊重した上で、適応した望まれるガバナンスの形態を育成していくべきであると説いた。第3点として、平和構築を支援していく国々は、自らの目先の国益を追求するのではなく、国際社会の構成員全体に受け入れられる、真理、正義と公正の達成に寄与すべきであると述べた。
そして国連が平和構築を支援していくために、政治、治安、人道、復興、ガバナンス能力の強化のために「統合ミッション」の重要性を認識して、包括的に対処していこうとしているかを、東ティモールでの活動を例に取って、詳細に説明された。ゼミ演習として、最後に福島第一原子力発電所での事故をテーマにグループディスカッションを行い、各班ごとにこの問題にどのように、包括的に対処していくべきか、行動計画を作成し発表し合いました。(加藤美翔)