世界連邦日本議員委員会が、本年創立75周年を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。われわれは、世界政府を樹立し、世界のすべての人民が連合することによってのみ、恒久的な世界平和が実現し、法的な正義と秩序が確立され、公正な行政制度が確立され、個人の基本的人権と社会生活における自由と平等がしっかりと保障されると確信している。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・ガザ情勢など、国際情勢が緊迫の度を増している現在、世界連邦の樹立は現実の世界では容易なことではないかもしれない。しかし、世界平和の実現、法的正義と秩序の確立、基本的人権の擁護、自由と平等の保障といった世界連邦の目標は、戦後日本が平和国家として追求してきた目標そのものである。国際社会が複合的な危機に直面している今、私たちはこの崇高な理念を今一度考えなければなりません。私は、世界連邦日本議員委員会の顧問として、また内閣総理大臣として、この理念を忘れることなく、皆様とともに考え、行動してまいります。世界連邦運動が生まれた背景には、第二次世界大戦末期、人類を核兵器の破滅から救わねばならないという世論の高まりもあったと承知しています。私は政治家としてのキャリアを通じて、核兵器のない世界の実現に向け、一貫して核軍縮をライフワークとしてきた。また、世界労連・日本議員団が熱心に議論してきた安保理改革をはじめとする国連の機能強化や、存在感を増しているグローバル・サウスとの連携も、岸田内閣の外交政策の重要な柱である。私は、このような取り組みを通じて、世界の平和と安定、そして繁栄のため、国際を分断や対立から協調へと導く努力を続けていく所存である。最後に、世界連邦日本議員委員会の益々のご発展を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます、と述べられた。(23/05,2024)