参議院外交・安全保障調査会にて、安保理改革について質疑討論を行った。(12/04/2023)

明石康氏は、国連が創設されてから行ってきた平和活動の意義を説明し、国連の恒久的なプレゼンスと公正性、そして道義的で政治的な重要性を示唆した。そして、安保理改革を実現するために、日本が歩むべき道として、日本の相対的な国力の低下に鑑みて、常任理事国を目指すのではなく、より現実的な準常任理事国として、安保理に長く関係するだけなく、非公式審議にも活発に参加することの重要性を述べた。日本人は、国連でのあらゆる会議で効果的で説得力のある発言が出来る能力を養い、世界で起こっていることに関して悲観的でも楽観的でもない態度で接することが必要であると説いた。核兵器に関しては、条約の締結に当たって検証することの重要性を指摘し、隣国の中国や韓国との関係に関しては、相互理解を深め協力していくことが望まれるとの見解を述べた。そして中田厚仁国連ボランティアーの死に遭遇した父親の中田武人氏が示したように、どのような惨事に遭遇しても、建設的な態度で世界平和を擁護していく志を保つことの意義を説いた。

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