前期に行われた総合外交講座のうち、廣野教授にきていただいた際の講義の模様をおおくりします。
【5月21日 廣野良吉 成蹊大学名誉教授】
①ゲストのプロフィールご紹介
昭和6年(1931年)12月6日生まれ。アメリカ・シカゴ大学大学院経済学研究科卒業。
昭和36年(1961年)より成蹊大学に奉職。
経済学部教授、国連アジア太平洋経済社会委員会開発計画部長、国連開発計画事業政策評価局長等を経て、
国際連合開発政策委員会議長、外務省無償援助懇談会委員、外務省援助評価委員会委員、外務省ODA懇談会委員、国際開発学会会長、モンゴル開発政策支援グループ座長、国際開発高等教育機構評議員、日本評価学会副会長なども務める。
②講義要旨
2008年5月21日法政大学の総合外交講座で、外務省ODA懇談会委員などを務められ現在成蹊大学名誉教授でいらっしゃる廣野良吉様に
「日本のODAの変遷と課題」というテーマで、講義をして頂きました。
講義の中で、廣野教授はODAはどのように始まりどのように変遷していったか、現在のODAの課題とは何なのかという点について説明して頂きました。
現在のODAの課題とは、ある一部の人のみではなく国民全員が理解できるODAにし、若者の意識をあげることだと指摘しておられました。
そして、近年の日本の国際協力には4本の柱があり、それは、1、日本自身の持続的な経済成長と政治安定。2、世界平和と安定、環境にやさしい持続可能な開発、途上国の技術的な経済発展、日本の国益の追求。3、貿易と投資とODAの連携強化。4、国民参加型で透明なODA、効果的な実践。ということを説明して頂きました。