秋も深まり、大学の後期も入りました。前期に引き続き、国際機構論に来ていただいたゲストの方をご紹介していきます。
今回は国連開発計画(UNDP)駐日代表、村田俊一氏です。開発に関する主要な論点を、学生にも非常にわかりやすい言葉で説明していただき、とても勉強になる講義となりました。
【10月7日 村田俊一 国連開発計画(UNDP)駐日代表】
①ゲストのプロフィールご紹介
国連開発計画駐日代表
1953年福岡県生まれ。関西学院大学卒業後、米国ジョージワシントン大学院で修士および博士課程を修了(国際政治経済専攻)。UNDPウガンダ事務所勤務の後、同ニューヨーク本部、エチオピア事務所にて研修を終了。スーダン事務所およびニューヨーク本部にて勤務。1989年からUNDP北京常駐代表事務所常駐代表補佐、1992年から同モンゴル事務所常駐副代表。1995年ハーバード大学ケネディ・スクール(ミッドキャリア・プログラム)に入学し、 1996年公共行政学修士号を取得。1996年にUNDPに復帰、同フィリピン事務所常駐副代表を務めた後、1999年から2002年3月までブータンにて国連常駐調整官兼UNDP常駐代表を務める。2006年より現職。
UNDP東京事務所HP:http://www.undp.or.jp/
②講義要旨
2008年10月7日の国際機構論では国連開発計画(UNDP)駐日代表の村田俊一氏をお迎えしました。
今回の村田氏の講義では、「国連開発プログラミングの最新動向とUNDPの役割」というテーマのもと、UNDPの理念と活動指針や、One UN プロジェクト、開発に求められる人材像など、村田氏のブータン常駐代表時代の出来事をユーモアも交えて分かり易く説明して頂きました。
講義の中では、UNDPが民主的ガバナンスの促進に多く力を入れているという事、UNDPは開発戦略の中心でプログラムを組み立てると同時に実施にも関わっていくという事、UNDPが発信した概念である人間開発指数が開発政策の根幹を担うという事など、お話しして頂きました。
また「One UN」への取り組みに関し、プログラム・予算・事務所・リーダーの統一を通して有機的に一体となった国連の活動を目指していく事の重要性についてもご説明頂きました。(リポーター別所 弘康)