総合外交講座に来ていただいたゲストをご紹介する本コーナー。
第二回目となる今回は、年7月9日、ゲストスピーカーとして広中和歌子参議院議員にお越しいただいた講義をご紹介します。
【7月9日 広中和歌子参議院議員】
①ゲストのプロフィールご紹介
参議院議員。
お茶の水女子大学卒業後、アメリカへ留学。
数学者広中平祐と結婚。約20年の滞米生活。その経験を踏まえ、帰国後は教育、文化、女性の社会参加などの分野で講演、インタビュー、エッセイなど広範囲に活躍。
1986年参議院議員に初当選。
1993年細川内閣では、国務大臣 環境庁長官に就任。民主党副代表等を歴任。
世界森林委員会、ユネスコ科学委員会、地球憲章起草委員会などの委員として国際的に活躍。
広中氏公式HP:http://www.hirowaka.com/
②講義要旨
今回の講義では、「環境問題と政治‥‥今、なぜ地球憲章か」というテーマで講義をして頂きました。
日本の環境問題への向き合い方、広中先生自身の環境派議員・環境庁長官としての活動と経験を基にして、地球サミット、地球憲章、京都議定書、洞爺湖サミットなど、幅広く環境問題についてお話をされていました。
講義の中で、広中先生が協調しておられた点として、日本の公害問題克服から環境にお金をかけることは決して経済にマイナスにならなかったという点をおっしゃっていました。
また、自身も委員としてご活躍された地球憲章の意義については、政治と環境という複雑な力のぶつかり合いではなく、人々の気持ちを変える必要性と説いていることであること。さらに、地球憲章の4つのメッセージとして、生命共同体への敬意と配慮、生態系の保全、公正な社会と経済・持続可能な経済発展、民主主義・非暴力と平和があるということを説明していただきました。