2008年 6月 16日より 20日までの1週間,「統合ミッションの計画プロセス」(Integrated Mission Planning and Process)に関する訓練セミナーがアメリカ合衆国国防省太平洋司令部、マレーシア国防省、国連平和維持活動局共催にてマレーシアのクワラルンプールで行われ、当ゼミの長谷川教授が参加しました。
今回のセミナーへは、長谷川祐弘教授は元国連事務総長特別代表として招かれ、セミナーの期間中、「現地における支援機関間の統合に対する挑戦」(Challenges of Inter-Agency Integration at Mission Level)と題して、参加者に対して1時間半のレクチャーを行いました。
レクチャーにおいて長谷川教授は、なぜ支援機関の間での調整と統合が平和活動を成功させる為に必要であるか、を説明すると共に、支援機関や支援国が如何にして各々の「役割」「戦略」「理念」を調整し統合して行くことが大事であるかを説明しました。また「国家の安全保障」と「人間の安全保障」が如何に両立すべきか、軍隊は「法と秩序の維持」のために警察隊を支援しても「法の秩序」に携わる「司法府」「立法府」そのほかの機関の独立性は尊重して擁護していくべきかを指摘しています。